ヨガで痛める!疲れる!を作らない為のヒント
身体の仕組み、ヨガのポーズのロジックを知ることにあります。
大事な試合や大会でケガをしないこと。日常から不調を作らない事。
これは重要な課題ではないでしょうか。
力の作用、正しい身体の位置(アライメント)、呼吸のタイミングなど
ヨガにはケガを予防する様々な要素が含まれています。

ケガや身体の不調で多く聞かれるのは?
男女ともに一般的に多いのが→腰の痛み(私もです)
テニスでは→足首〜ふくらはぎ
サッカーでは→肉離れ、股関節
野球では→肩
コンテストやショーに出る人たちからは、高いヒールを履き転倒してしまうケガ。ウォーキングなどで股関節の痛み。
海外では医師も推奨し、様々なアスリートがヨガを疲労の回復、トレーニングやリカバリー、コンディショニングの一環として取り入れており、例えばそのシークエンスは誰でも試せるよう広く公開されています。
オリンピックで3度のメダルを獲得したティアナ・バルトレッタは、不安定な時期や激しいトレーニングの中でも、バランスを保ち、地に足をつけ、正気を保つためにヨガを活用しています。彼女は最初、不眠症の治療法としてヨガを用いました。「今では、目覚め、睡眠、トレーニングに参加するため、すべてにヨガを利用しています」とバルトレッタは言います。
________yogajournal yogaforathletesより参照

ヒント1:バランスをとること
ヨガには陰陽、静と動、太陽と月、などバランスにフォーカスした教えが沢山あります。
それはポーズにも同様です。
身体に照らし合わせて考えてみましょう。
身体は左右対象でしょうか?柔軟性、筋力がバランスよく対照であることはもちろん、
激しく身体を使った後に、「静」の状態をどれくらいとっているでしょうか?
これは身体に乳酸を溜めないためにも非常に重要なことです。
ヒント2:自分のコントローラーを持つ
自分がゲームの主人公だと仮定します。そのコントローラーを持って、自分が自分を動かすこと。
そんなの当たり前だと思っているかもしれませんね!ではどうでしょう、
簡単なエクササイズを試してみてください。
呼吸コントロール:10秒間かけて吸って、10秒かけて吐いていきます。
徐々に秒数を増やしていきます。
11秒吸って、11秒吐く。
12秒吸って、12秒吐く。
どうでしょうか?
なかなか初めは難しいのですが
物理的に言うと、息をどれくらいのペースで取り込み、吐き出すか
と言うだけのことなので、多くの人がかなりの秒数までできるそうです。
私のレッスンで初めにこれをやると、多くの人が
全然息が足りない。呼吸が浅いんですね!
と言われます。
確かに浅いかもしれません。
しかし、象とネズミが比べているわけではないので、
ある程度身体が同じくらいのサイズの肺で呼吸している私たちが
できる人と出来ない人はなぜ?
コントロールができていないのです。
コップ一杯の水を想像して下さい。
もう一つのコップに移し替えるとすると、
すこしづつ移し替えるのと、ザーっと移し替える
同じ水の量でも、移し終わるタイミングは歴然ですね。
タイミングをコントロールしながら移すことで、如何様にも出来ます。
この原理は、呼吸にも身体にもいえます。
自分のコントローラーをきちんと持つこと。
自分で自分の身体をコントロールできるようになる時、不本意な怪我とお別れができ、
自分の想像するパフォーマンスができます。
ヒント:正しく身体を知る
正しい形を知ることも大事ですが、自分の身体を知ることが大前提です。
私の場合片手だけ手首のつき方が曲がっていて、
アームバランス(手をついて身体を支えるようなポーズ)ではまっすぐ手をつくと
手首を痛めます。
気づかなかった時は、まっすぐ手を置く事が正しいと思っていたので、常にまっすぐ手をつき、手首の柔軟性がないんだと考えていました。
ある時、師に、手首のシワを見て、右手だけ少しつき方を変えてみるよう指導を受けました。
そこから自分の腕の力の働き方がぐんと変わっていきました。
世界の正解を知ることは大切です。
ですが、それ以上に自分の正解を見つけることが最重要だと思っています!
ヨガを通じてより多くの人がケガのない、最高のパフォーマンスを発揮できることを願っています!!